ソフトバンクの孫さんのM&Aに対する姿勢について










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ソフトバンクの孫さんと言えば、今や日本人なら知らない人はいないのではないかという有名人です。

九州は佐賀県生まれの孫さんは在日韓国人夫婦の次男として誕生しました。

実家は比較的裕福だったようで、日本の高校を中退した後にはアメリカに留学しています。

現在では、日本に帰化して名実ともに日本人になっている孫さんですが、その言動がやや日本人離れしているのは、生まれつきの気質に加えてアメリカ留学時代に受けた影響が強いのだと考えられます。




 孫さんと言うと2011年に発生した東日本大震災の際に、個人として100億円を寄付したことで知られていますが、その事実が示す通り、日本一のお金持ちです。

どうせ目指すのであれば、何でもナンバーワンを目指すのが孫さんのポリシーなのですが、とりあえず日本で一番のお金持ちにもなっています。




 彼の経営スタイルは国内では異彩を放っています。

アメリカであれば、特に注目されることもないような経営手法なのですが、福岡で小さな会社を創業して以来、ある程度資金が貯まればドンドン積極的にM&Aを繰り返すという方法で、ソフトバンクグループを拡大・補強してきました。

自己資金よりもファイナンス中心で事業を運営していることに関しては様々な方面から批判を受けていますが、少なくとも現在の日本経済は孫正義抜きにしては語ることができないのが実情です。




 2013年度中も、アメリカのブライトスター社に対するM&Aを行いました。

ブライトスター社は、世界最大の携帯電話卸売会社です。

この会社を子会社化することで調達規模の拡大を図り、グローバルメーカーへの対抗力を強化しています。

また、同時期にフィンランドのゲームアプリ会社であるスーパーセルのM&Aも発表しています。

彼の視線の先は、既に成熟しきっている日本の国内市場にはなく、今後大化けする可能性のある世界の国々の市場へ向けられているのです。




 日本国内の企業には、M&Aに対して一方的な警戒感を持つ所が多く、常に進化を遂げる有機体として企業を捉え、M&Aを効果的な経営戦略の一手法として前向きに考える会社はまだまだ少ないのが実情です。

M&Aと聞くと苦境に立った会社が外資に乗っ取られるという負の図式を連想する経営者が多い中で、孫さんは非常に柔軟な姿勢を表明していますから、いやがおうでも目立ちます。




 しかし、彼の場合は、いろいろな場で明言している通り、勝ちがわかっている勝負しかしませんし、全体構想の9割以上がはっきりとした形を整えてから実際の買収に臨んでいますので、確実にソフトバンクの事業基盤は補強され続けています。

アウトサイダーであることを恐れず、アウトサイダーであるが故の困難ささえも快感と感じてしまう孫さんであるからこそなせる事業戦略です。